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サイディング外壁にあるコーキングについてご紹介(‘ω’)ノ
2023年04月03日(月)
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こんにちは!事務の拵です!!
今回は、【サイディング外壁にあるコーキングについて】ご紹介させていただきます(^O^)/
サイディング外壁のお家には必ず存在するコーキングですが、その役割をご存知でしょうか?「外壁のつなぎ目にあるこのゴムは何なのだろう?」と、疑問に思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
コーキングは外壁と外壁の間に充填されている材料で、シーリングとも呼ばれクッションのような役割を持っています。
具体的には、コーキングには可塑剤と呼ばれる弾力性を持たせる成分が含まれており、お家への水の浸入を防ぐ、地震などによる揺れの負担を緩和するなど、非常に重要な役割を持っています。この可塑剤の寿命が5年~10年で、それに伴いコーキングも傷みはじめます。
このようにコーキングが寿命を迎えると、弾力性が失われひび割れなどの劣化が発生します。防水性が低下することはもちろん、建物へかかる揺れの負荷を緩和する機能も低下します。また、実はコーキングには変成シリコーン系、ポリウレタン系など、様々な種類があるのですが、その種類の違いによって用途も異なるのです。
■1.サイディング外壁にあるコーキングとは?■
コーキングとは、サイディング外壁であれば壁と壁の綱ぎ目(隙間)に充填されているゴムのようなもので、シーリングと呼ばれることもあります。
①コーキングは外壁同士のつなぎ目に充填されている部位
サイディング外壁やALC外壁などは、パネルを張り合わせて仕上げる外壁なので、そのパネル同士の間に隙間ができてしまいます。その隙間を埋めるために使用されているのがコーキングという材料です。コーキングは外壁同士の隙間だけでなく、窓、玄関まわり、サッシまわりやベランダなどにも使用されています。また、内装も同様に、お風呂のタイルや洗面台と壁面の隙間にも使われています。このように、実はコーキングは家のいたるところに使用されている材料なのです。
②コーキングは家にとって重要な2つの役割がある
家にいたるところ使用されているコーキングですが、その主な役割は「水が建物内部に浸入することを防ぐ」、「揺れに対する負荷を緩和する」という2つがあります。
(1)水が建物内部に浸入することを防ぐ
外壁同士の隙間をコーキングで埋めることで、水の建物内部への浸入を防ぎます。このコーキングがしっかりと施工されていなければ、雨天時に建物に水が入ってしまい、年数を経ることで雨漏りが発生する危険性があります。また、コーキングが劣化し、防水性が低下することも雨漏りの要因の一つと言われています。
(2)揺れに対する負荷を緩和する
家は、家自体の歪みやサイディングの収縮によって微かに動いています。外壁同士の隙間に充填されているコーキングには、その動きに追随し、揺れを緩和させる役割があります。
③コーキング材の種類と特徴
ここまでで、コーキングの役割を理解できたのではないでしょうか。一言でコーキングと言っても、成分や主原料によって様々な種類のものがあります。コーキングには、大きく分けて、変成シリコーン系、ポリウレタン系、シリコーン系、といった4種類があります。
〇変成シリコーン系〇
耐候性が高く、屋根・外壁などに多く使用されています。耐久年数は10年~15年となっており、塗装前でも塗装後でも使用することができるため、コーキングの中では、優れています。外壁の目地部分、窓まわり、屋根板金、配管まわり等、幅広い部分に使うことができるオールマイティな種類になります。サイディング外壁、ALC外壁には最も多く使用されています。
〇ポリウレタン系〇
変性シリコン系と比較して値段が安いですが、紫外線に弱いため、家の外壁に使用する際は、上から塗装による保護が必要です。サイディング外壁やコンクリート、ALC外壁の目地部分に使用することが多いです。最近では、高耐久性のポリウレタン系もあります。
〇シリコーン系〇
キッチンや浴槽などの水回りの補修によく使用される種類です。上から塗装による保護ができないため、外壁や屋根の使用には不向きな種類になります。
このように、コーキングには様々な種類のものがあります。変成シリコーン系とポリウレタン系のものがよく外壁では使用されています。サイディング外壁にお住いの方は、変成シリコン系及び、ポリウレタン系のものを選ぶことをおススメします。
④1成分系と2成分系の違い
種類の他にも、コーキングには1成分系と2成分系という2つの仕様があります。
〇1成分系は一般の方向け〇
そのまま充填できるタイプのコーキング材です。「1成分型」と呼ばれることもあります。もともと、塗装業者や電気工事業者などが使用しており、それがホームセンターなどで取り扱われるようになり、一般の方にも普及するようになりました。一本ずつ「カートリッジ」という、筒に入っていますので、すぐの使用できるのがメリットです。小面積の補修に対して使用することが多いものになります。すぐに使用できるメリットはありますが、2成分系と比較して値段が高い傾向にあります。
〇2成分系はプロのコーキング業者向け〇
コーキングと、それを固める硬化剤とで別々になっているコーキング材です。「2液系」とも呼ばれます。施工や管理に専門技術が必要なため、プロ仕様のコーキング材です。硬化剤と混ぜて使用し、2成分系のようにカートリッジを使用しないので、1成分系よりも安い場合が多いです。大きな面積で使用することが多いものになります。
■2.コーキングの寿命現れる劣化症状■
①コーキングの寿命は5~10年
コーキングの寿命は、使用する種類にもよりますが、一般的に5年~10年です。冒頭でも触れましたが、コーキングには可塑剤という弾力性を持たせる成分が含まれています。この可塑剤の寿命が5年~10年なので、それを過ぎるとコーキングは次第に弾力性を失っていきます。弾力性を失うことで様々な劣化症状を引き起こします。屋根や外壁のみではなく、コーキングも定期的にメンテナンスすることが、家を良好な状態に保つうえで大切です。
②コーキングに現れる劣化症状
実際にサイディング外壁のコーキングの寿命が切れることで、どんな劣化が起こるのでしょうか。
〇肉やせ〇
コーキングに弾力性を持たせる可塑剤が表面に溶け出し、コーキングの厚みが減少します。新築時に施工した際、コーキングのボリューム不足が原因として考えられます。放置すると、コーキングのひび割れや破断に繋がります。
〇チョーキング〇
紫外線などの影響を受けてコーキングがダメージを受け、コーキングの構成する成分の一つである顔料が表面に浮き出てくる現象です。コーキングや外壁に触れた際に、粉のようなものが手に付着した経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
〇ひび割れ〇
コーキングが紫外線などの影響を受け劣化し、弾力性が失われ、家の揺れに追従できずにひび割れが発生します。放置すると雨天時に家に水が浸入する危険性があることに加え、ひび割れがさらに大きくなり、雨漏りの原因になります。
〇破断〇
ひび割れが更に広がり、写真のように穴が空いてしまいます。かなりの量の水が浸入する可能性がありますので、メンテナンスの緊急性が高い状態です。
③コーキングは定期的な補修が必要
コーキングが寿命を迎えることで様々な劣化症状が現れます。屋根や外壁と比較すると、あまり注目することの少ないコーキングですが、この劣化を放置することで雨漏りになる危険性もあるため、定期的な補修が必要です。家を建ててから、また前回の補修から10年以上経過しているという方は、そろそろコーキング補修のタイミングと捉えてください。
■3.サイディング外壁のコーキング補修の注意点■
①コーキング補修は屋根・外壁塗装と同じタイミングで行う
コーキングの補修は、屋根や外壁のメンテナンスをするのと同じタイミングで行いましょう。理由としては、屋根や外壁のメンテナンスでは、足場を家の周りに架けますが、コーキング補修も高い位置での作業なので足場を架ける必要があるためです。
②「増し打ち」ではなく、「打ち替え」がおススメ
コーキングの補修方法には、「増し打ち」と「打ち替え」の2種類の方法がありますが、「打ち替え」がおススメです。増し打ちは、古いコーキングの上から、肉やせによって減少した分を新しいコーキングで補充する方法です。しかし、古いコーキングは劣化が進んでおり、新しくコーキングを充填したとしても早期のひび割れや破断に繋がる可能性があります。これは、古いコーキングが残っていることで、新しいコーキングの厚みを十分に確保できないためです。せっかく費用を支払って業者に頼んだのに、工事から数年後に剥がれてしまったという事態は避けたいものです。
このような避けるためにも、古いコーキングは全て取り除き、新しいコーキングを充填する打ち替えがおススメです。
コーキングはお家への水の浸入を防ぐ、地震などによる揺れからお家への負担を緩和するなど非常に重要な役割を持っています。このコーキングが劣化すると、水が建物内部に浸入し雨漏りに繋がる危険性もあります。普段はなかなか気にかけることが少ないコーキングですが、家を良好な状態を保つためにも、その役割と重要性をしっかりと理解しましょう。
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